雛子の毎日

60代主婦・雛子の日記。

よくわかる、その気持ち

学生だったほんの数年前まで

娘はピアノやエレクトーンのコンクールは審査される立場だった。

数々のコンクールに挑戦してきた娘。


今回、初めてヤマハ以外の外部のコンクールに

審査員として参加した。

このピアノコンクールは、

娘も何度も挑戦し、

何度かは全国大会まで駒を進めた。


初の審査員の仕事。

ご一緒したあとお二人の審査員の先生とも

休憩時間など雑談をしたらしい。

お二人とも娘と同じくらいのお嬢様がいらして

結婚されていたり、仕事で遠くにいらしたりするらしい。


お一人の先生のお話を娘から聞いた。

その方はうちと同じ息子と娘が1人ずつ。

特に娘さんはピアノをされていて

母娘の繋がりは強かった。

うちと同じだ。

息子さんは大学から家を出て、そのまま就職、結婚されている。

娘さんとは去年まで一緒に住み、

母娘仲良かったらしい。

一緒に旅行に行ったり、買い物に行ったり。

全くうちと同じだ。

娘さんが仕事の関係で関東に。

ちょうどコロナもあり、

簡単に行き来できなくなった。


それまで仲良く過ごしてきたのに

急に会えなくなった。


ある日、急に指の関節が痛み、

ピアノを弾くのに差し障りが出た。

年齢的にリュウマチを疑い病院にも行った。

色々検査をしたがどこも悪くなく、

最後に神経内科を紹介された。

娘さんと離れてしまったストレスが原因だったらしい。


娘さんが自立することは賛成だったし、

家を出る事も承知していた。

自分の道を進み出した娘さんを喜んでいた。

だけど、身体は正直だった、と。


まるで一年後の自分のことのようだと思った。

娘にもそう言われた。


娘が結婚するときには娘に一言言うつもりだ。

もし何か困ったらすぐに頼るように。

恥ずかしいことでもないし、

迷惑などは絶対にない。

それが親の役目だ。

ただ、もし順調で自分が幸せなら

親の心配は不必要。

親からはしてもらって良いが

親孝行などは考える必要なし。


ちょっと、痩せ我慢しすぎかな。