お金持ちの常識
土曜日の午後。
ちょっと大阪市内まで電車で出かけた帰り道。
終点(始発)駅から電車に乗るのに
ホームには扉の印のところに2列に綺麗に並ぶ。
ふと列の外から話しかけてくるご婦人。
「この電車は●●駅に停まりますか?」
私が並んで待っているのは急行だ。
途中の駅まで行って、各駅停車に乗り換えたら良いと答える。
「あっちのホームの電車は?」
あっちは各駅停車だが、
途中急行や快速待ちをするから時間がかかる、と
親切に教えてあげた。
「もうややこしいわぁ。ホンマに疲れてしもて。」とかなんとか言いながら
私の隣から動かないご婦人。
え?
友達のフリをして
列の最後尾に並ばず私と一緒に乗るつもり?
そうこうしてると電車が入ってきた。
扉が開いた途端、そのご婦人は
私の前に入り込んでいの一番に座席に座った。
列の最後尾に並ばず
どさくさに紛れて私のツレのような顔をして
私の後ろから乗り込むだけでも厚かましいのに。
まさか親切に教えた私の前に割り込む?
そのご婦人の斜め前に座った私は
そっとご婦人の様子を伺う。
手に持つバッグはVUITTON。
紙袋もVUITTON。
靴やコートもブランドっぽい。
お金持ちなのね。
途中で降りて各駅停車に乗り換えるとき
「(教えてくれて)ありがとう」とか
ニッコリ会釈でもして降りるのかと
ふと思ってご婦人をみていたが、
全く無関心に降りて行った。
ご婦人の常識なのね。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。
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